性格:ずぶとくて ものをよくちらかす
好き:機械、研究、戦闘
嫌い:魔法、超常現象
無駄にテンションが高く、人の話を聞かない変わり者。
「ネー」や「ヨー」など語尾を伸ばしてカタカナにする独特の口調も相俟って、エリュシオの科学者達の中ではかなり浮いていた。
好きなことにはとことん没頭するが、興味のないものにはてんで意欲を示さない。
科学と化学の両方を好み、暇さえあれば実験か機械弄りをしている。
スパナと名乗ってはいるが、きっと本名ではない。年齢や出身地、生い立ちなどの全てが謎。聞いても曖昧にはぐらかすことが殆ど。
エリュシオの軍や製造所や研究所を転々とし、医者や技師などの職業に就いて武器や兵器を開発したり人間や機械を弄ることに明け暮れていた。
その日々の中で技術や知識を蓄積し、やがてアンドロイドや人造人間を造り出すように。
性格に難はあるものの、確かな腕から仲間内では技術者としての評判は高かった。
しかしある日突然周囲との関わりを絶ち、辺境の地下に構えていた自身の研究所に篭り出す。
それからは、自分に似せて造り上げたアンドロイド――Supana‐9567と二人きりで生活するようになった。
Supana‐9567の人間そっくりな出来に満足しているのか、初対面の相手には「双子だ」と偽ることも。
エリュシオに居た頃は軍や国に対する忠誠はなく、条件が良ければいつでも所属を変える中立派。
そのせいか、召喚士に対する感情は忠誠というよりも「面白い場所に喚び出してくれたからその恩返し」のようなもの。
また、陽の光に極端に弱い。目が慣れていないため、防護用ゴーグルを付けないと外に出ることができない。
戦闘スタイルはシンプルで、工具を使った打撃のみ。
腰のベルトに無数の工具を提げていて、戦闘時には引き抜いてひたすら殴る。殴る。殴る。
戦闘を好むものの戦闘能力は無に等しく、勝手に飛び出してはよくやられる。
なので、戦闘は専らSupana‐9567の担当。しかし体力は余りあるのか、逃げ足だけは早い。
また本人が魔法嫌いのためあまり使われないが、浮遊や炎、電気の魔術に長けている。ただし自覚なし。
「初めまして召喚士君!我輩がエリュシオの博識博士ことスパナ様だヨー」
「ボクぁ、魔法は苦手だヨー。でも、バトルと機械はだぁい好きだネー」
「まぁまぁ待ち給えヨー。急がば回れ、マッスグマも偶には曲がれ。そう慌てなさんなヨー」
「……あれは、一体どういった仕組みになっているんだい? ああもう、意味分かんないヨー! 説明できない、分からない! イライラするネー!」
・Supana‐9567(設定画右)
性格:まじめで とてもきちょうめん
好き:好きという感情が理解出来ないため不明。
嫌い:嫌いという感情が理解出来ないため不明。
スパナによって造られた、スパナに足りない物を補うためのアンドロイド。
製造番号はSupana‐9567でそれを一時的な名前と認識しているが、どんな呼び方をされてもあまり気にしない。
アンドロイドらしく真面目一直線で、冗談を冗談と受け取れない兎に角真面目な性格。
それ故、相手の言葉を正しく認識できずおかしなインプットをすることも。
スパナのことは自身の製作者として、召喚士のことはマスターとして忠誠を誓っている。
なので、基本的に護りはするが戦闘において命令を聞くことはない。
スパナに足りない物を補うために造られたので、戦闘能力や生活力はスパナよりずっと高い。
炊事、洗濯、掃除のマニュアルに加え、何万種類もの料理レシピをメモリーにインプットされている。
また、戦闘スタイルは基本的にマスターである召喚士とスパナの防護。
召喚士の命令次第では、積極的に攻撃したり魔法を使って戦ったりもする。
「お初にお目にかかります、マスター。私はSupana‐9567と申します」
「了解致しました。貴方様のことをデータには『強者より上位の存在、最強四天王の一人』と付け加えておきます」
「戦闘態勢に入ります。マスター、どうぞご指示を」
「スパナ様、マスターがお呼びです。……あの、スパナ様。あれは魔法と言って、科学で解明することはまず諦めた方が宜しいかと」
|